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歯周病ってどんな病気?原因・進行・予防法まで徹底解説!

2025年7月11日 (金)

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みなさん、こんにちは!
春日部市のやまもと歯科です。
 
みなさんは「歯周病」という言葉を聞いたことがありますか?
テレビのCMや歯医者さんのポスターで目にすることもあるかもしれませんね。でも、実際にどんな病気なのか、どんなふうに進行するのか、どうすれば予防できるのかをしっかり理解している方は意外と少ないかもしれません。
 
今回は、歯周病の原因から進行のメカニズム、そして今日からできる予防法までをわかりやすく解説します!
ご自身の歯と健康を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。
 
◆歯周病とは?
歯周病とは、歯の周りの組織(歯ぐきや骨など)が炎症を起こし、最終的には歯が抜けてしまう可能性のある病気です。初期段階では「歯肉炎(しにくえん)」と呼ばれ、進行すると「歯周炎(ししゅうえん)」となります。
 
実はこの歯周病、日本人が歯を失う原因第1位と言われ、実は虫歯よりも多いのです!
成人の約8割が歯周病にかかっていると言われています。
 
◆歯周病の原因は?
歯周病の一番の原因は、**プラーク(歯垢)**です。
このプラークは細菌のかたまりで、歯と歯ぐきの境目にたまっていきます。しっかり磨けていないと、そこに細菌が増殖して炎症が起き、やがて歯ぐきが腫れたり出血したりするようになります。
 
そのほかにも歯周病の進行に関係する要因があります。
• 喫煙:タバコは血流を悪くし、歯ぐきの免疫力を低下させます。
• ストレス:免疫力が下がると細菌に対抗しにくくなります。
• 糖尿病:歯周病と相互に悪影響を与える関係にあります。

• 不規則な食生活や睡眠不足

• 遺伝的要因:歯周病にかかりやすい体質の人もいます。


 
◆歯周病はどうやって進行するの?
歯周病は**知らないうちに進行していく「サイレントディジーズ(静かなる病気)」**とも呼ばれています。痛みがないまま進むため、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。
 
初期:歯肉炎(しにくえん)
• 歯ぐきが赤く腫れる

• 歯みがきのときに出血する

• 痛みはほとんどない

 
この段階では、しっかりとしたブラッシングと歯科医院でのクリーニングで回復が可能です。
 
中等度:歯周炎(ししゅうえん)
• 歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が深くなる

• 歯を支える骨が溶け始める

• 口臭が気になる
 
この段階になると、歯ぐきの奥にある汚れ(歯石など)を取り除く「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」などの治療が必要になります。
 
重度:重度歯周炎
• 歯がグラグラしてくる

• 噛むと違和感がある

• 最終的には歯が抜け落ちることも…


 
ここまで進行してしまうと、外科的な処置や抜歯が必要になるケースもあります。
 
◆歯周病と全身の病気の関係って?
実は歯周病は、お口の中だけの病気ではありません。
最近の研究では、歯周病が全身の健康にも大きな影響を与えていることがわかってきています。
つまり、歯ぐきの健康を守ることは、全身の病気のリスクを下げることにもつながるんです。
 
ここでは、歯周病と関係が深い代表的な全身疾患をご紹介します。
 
1. 糖尿病

歯周病と糖尿病は**「相互関係」にある**と言われています。
糖尿病が進行すると免疫力が下がり、歯周病になりやすくなります。
そして逆に、歯周病を治療することで血糖コントロールが改善されるというデータもあるんです。
 
糖尿病のある方は、ぜひ歯科でも定期的なチェックを受けて、炎症のコントロールを意識しましょう。
 
2. 心疾患(心筋梗塞・動脈硬化など)
歯周病菌が血流に乗って体内を巡ることで、血管内に炎症を引き起こすと考えられています。
その結果、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることがあるのです。

 
お口のケアを怠ることが、命に関わる病気の引き金になるかもしれない――そう考えると、毎日の歯みがきの大切さが実感できますね。
 
3. 認知症

近年、歯周病菌のひとつであるポルフィロモナス・ジンジバリスという菌が、アルツハイマー型認知症の原因物質「アミロイドβ」の産生に関与している可能性があると報告されています。
つまり、歯周病が脳の炎症を引き起こす可能性があるのです。
 
高齢になってからも健康に過ごすために、口腔ケアはとても重要です。
 
4. 妊娠・出産への影響
妊娠中の女性が重度の歯周病にかかっていると、早産や低体重児出産のリスクが高まるという研究結果があります。
これは、歯周病による炎症性物質が血液中に放出されることが原因と考えられています。
 
妊娠中はホルモンの影響で歯ぐきが敏感になるため、妊娠前・妊娠中の定期検診がとても大切です。
 
このように、歯周病はお口の問題にとどまらず、全身の健康を脅かす可能性のある病気です。
だからこそ、「ただの歯ぐきの腫れだから…」と放置せず、早めに歯科医院でチェックを受けることが、健康への第一歩になるんです。

 
◆歯周病の予防法
歯周病は生活習慣と大きく関係しているため、毎日のケアと定期的なプロフェッショナルケアで予防が可能です。今日からできることをご紹介します!

 
1. 正しい歯みがき

歯周病予防の基本は、プラークをしっかり除去することです。
そのためには「正しい方法」で「時間をかけて」みがくことが大切。

 
• 歯と歯ぐきの境目を意識してブラッシング

• 歯ブラシはふつうのかたさ(炎症が強く歯肉が痛い人はやわらかめ)力を入れすぎない

• 1日2~3回、1回につき5分を目安に丁寧に磨く

 
デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れも磨いたり、洗口剤の併用も効果的!!
 
2. 定期的な歯科医院でのメンテナンス
どんなに丁寧にみがいていても、家庭でのケアだけでは限界があります。
歯石など硬くなってしまった汚れやバイオフィルム(細菌の膜)は歯科医院でしか除去できません。
 
• 年に数回は検診をする→自分のお口の中の状態に応じて期間を決める
• 歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態をチェック
• プロによるクリーニング(PMTC)でホームケアではとれない歯石やバイオフィルムを除去!
 
3. 生活習慣の見直し

• 禁煙:歯ぐきの血流が改善し、治りも早くなります。
• バランスのとれた食生活:特にビタミンCやカルシウムは歯ぐきに重要。
• 十分な睡眠とストレス管理:免疫力を高めましょう。
 
◆歯周病は「早期発見・早期治療」がカギ!
歯周病は進行すればするほど治療が大変になります。生活習慣と大きく関わりがあるため、完治は難しく、継続的な手入れがとても重要です。悪化する前からケアをすれば、健康な状態を維持しやすく、歯周病を進行しにくくすることが可能です。
 
歯周病は、身近でありながらも放置するととても怖い病気です…。
残念ながら気づいたときにはだいぶ悪化してしまっていた…ということもめずらしくありません。
「ちょっと歯ぐきが腫れてるかも…」「最近歯ブラシすると出血する…」そんな方は、ぜひお気軽にやまもと歯科へご相談ください。
スタッフ一同、患者さんが一生自分の歯で過ごせるように全力でサポートさせていただきます!

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