やまもと歯科スタッフおすすめ!「歯周病予防3点セッ ト」のご紹介
こんにちは。 春日部市 やまもと歯科です。
日々の診療の中で、「家で歯周病の予防をするにはどうしたらいいですか?」「歯医者で治療を受けているけれど、自宅ではどのようなケア用品を使うと効果的ですか?」といったご質問を多くいただきます。
歯周病は、むし歯とは異なり、痛みが強く出にくいため自覚症状が乏しい病気です。そのため、気が付いたときには進行してしまっていることも少なくありません。初期には歯ぐきの腫れや出血が見られますが、悪化すると歯を支える骨が少しずつ溶けてしまい、最終的には歯を失う原因となることもあります。日本人が歯を失う最大の原因が歯周病であることからも、その予防の重要性はとても大きいといえます。
そこで今回は、ご自宅での歯周病予防に効果的なアイテムを3つ組み合わせた「歯周病予防3点セット」をご紹介します。いずれも歯科専売品として信頼性が高く、毎日のケアに取り入れやすいものばかりです。
このセットは以下の3つの製品で構成されています。
• SPTジェル(歯周病予防に特化したジェル歯みがき剤)
• コンクールF(高い殺菌力を持つ薬用マウスウォッシュ)
• システマ歯ブラシ(歯周ポケットの汚れをやさしく除去できる歯ブラシ)
それぞれが単独でも優れたケアアイテムですが、組み合わせて使用することで相乗効果が得られます。ご家庭で行う毎日の歯ぐきケアをより効果的にしたい方には、特におすすめできるセットです。
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SPTジェル|薬用成分が歯ぐきにとどまるケアジェル
まずご紹介するのは、ライオンが開発した「SPTジェル」です。
このジェルは、歯周病の治療を終えた後に行うメンテナンス期(SPT:サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)を想定して作られていますが、予防目的でも幅広く活用されています。
一般的な歯みがき粉は泡立ちがあり、すぐに口の中から流れ出てしまうことがあります。しかし、SPTジェルは泡立ちがほとんどなく、ジェル状のため歯と歯ぐきの境目に長くとどまりやすい特徴を持っています。そのため、薬用成分が効果的に作用しやすい設計になっています。
主な薬用成分には以下のような働きがあります。
• 抗菌作用:歯周病菌の繁殖を抑え、炎症の進行を防ぐ。
• 抗炎症作用:腫れや出血を抑える。
• フッ素配合:むし歯の予防にも効果を発揮する。
つまり、歯周病とむし歯の両方に対応できるオールインワンのジェルです。
使い方は簡単です。普段通りに歯を磨いたあと、少量を歯ブラシや歯間ブラシにとり、歯と歯ぐきの境目をやさしくなぞるようにして塗布します。強くこする必要はなく、やさしく動かすだけで十分に効果を発揮します。
このように、SPTジェルは「薬用成分を歯ぐきにしっかり届けたい」「泡立ちのないもので丁寧にケアしたい」という方に適したアイテムです。
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コンクールF|洗口液で口の中を長時間殺菌
次にご紹介するのが、薬用マウスウォッシュ「コンクールF」です。
こちらは歯科医院でも広く採用されており、治療後の洗口や自宅での予防ケアに用いられる信頼度の高い製品です。
コンクールFの大きな特徴は、殺菌効果の持続性にあります。通常のうがい薬は使用後すぐに効果が薄れてしまうものも多いですが、コンクールFは12時間ほど効果が続くとされています。つまり、朝と夜の2回使用すれば、一日中お口の中の細菌の増殖を抑えることが可能です。
使用方法はとてもシンプルです。30〜50mlほどの水にコンクールFを数滴垂らして薄め、ぶくぶくうがいをします。原液のまま使用する必要はなく、少量でも十分に効果を発揮するため、経済的にも長く使えます。
さらに、アルコールの刺激が強すぎるマウスウォッシュとは異なり、コンクールFは低刺激で使いやすいのも特徴です。そのため、年齢や性別を問わず幅広い方に適しています。
期待できる効果としては、
• 歯周病菌の繁殖を防ぐ
• 口臭の原因となる菌を抑える
• 歯石の形成を防ぐ
などが挙げられます。特に寝る前に使用することで、就寝中の細菌繁殖を抑え、翌朝のお口の不快感やねばつきが軽減されます。
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システマ歯ブラシ|やさしく深く届く極細毛
最後にご紹介するのは「システマ歯ブラシ」です。
歯周病の予防で最も基本となるのは、やはり歯みがきです。どれほど優れたジェルや洗口液を使っても、歯ブラシによる物理的な清掃が不十分であれば効果は半減してしまいます。
システマ歯ブラシの大きな特徴は、極細毛の採用です。髪の毛よりも細い毛先が、歯と歯ぐきのすき間や歯周ポケットに入り込み、通常の歯ブラシでは届きにくい部分の汚れをやさしくかき出します。
また、コンパクトなヘッド設計により、奥歯や歯の裏側など、磨きにくい部分にも容易に届きます。毛が柔らかいため歯ぐきを傷つけにくく、歯ぐきが下がっている方や出血しやすい方でも安心して使用できます。
使用する際のポイントは、歯と歯ぐきの境目に毛先を斜め45度ほどで当て、力を入れすぎず小刻みに動かすことです。強い力でゴシゴシ磨く必要はなく、むしろ力を抜いて優しく磨いた方が効果的に汚れを落とすことができます。
このように、システマ歯ブラシは「歯ぐきを大切にしながら汚れをしっかり落としたい」という方に最適な歯ブラシです。
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毎日の積み重ねが未来の歯を守ります
2025年10月1日 (水)
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